ローコスト住宅の実際の断熱性能:Ua値の話

2021年8月9日
CATEGORY : 住宅について

今日は断熱性能:Ua値の話です。
断熱性能が高い家が最近は謳われてますが、(YouTubeとかでも最高クラスじゃないとダメとか最低限これくらいはとかいろいろ議論あるようですがw)実際建ててみて断熱性能どうだったのかっていうのを検証してみたいと思います。

うちはイシカワというハウスメーカー(工務店?)で建てたので、有名な大手ハウスメーカー(積水ハウスとか住友林業とか)に比べるとおそらく半額に近いくらいの予算で建てられたと思ってます。いわゆるローコスト住宅です。
そんなイシカワで建てたローコスト住宅の断熱性能がどれくらいなのか概算ですが算出してみました。

実際に算出した断熱性能:Ua値がこちら

概算なので正確に計算したものとは若干の誤差はあると思いますが、おそらく ±0.05 以下くらいの誤差じゃないかと思ってます。概算のUa値の計算方法としては、「窓、壁、床、屋根」のそれぞれの熱貫流率を「総面積のなかでそれぞれの部位が占める割合」をかけてそれぞれの部位のUa値を出し、それぞれのUa値を足した値が家全体の断熱性能:Ua値として算出しています。

で、結果がこちら

部位熱貫流率割合Ua値
1.488%0.12
0.4550%0.22
0.4424%0.10
屋根0.2118%0.04
合計0.48

計算した結果こんな感じになりました!
ちなみに僕の住んでいる新潟県上越市は地域区分でいうと5地域にあたって、現在の断熱性能等級の最高レベル4の基準値となるUa値は0.87です。
となると、その基準はゆうに超えていることになりました!

※図面見ながら各部位の面積を計算していったのでめっちゃ疲れましたw

ちなみに5地域の断熱性能基準値(Ua値)は下記のとおり。

基準値: Ua値
断熱性能等級40.87
ZEH0.60
HEAT20 G10.48
HEAT20 G20.34

僕がよく見ているYouTubeの「せやま大学」のちょうどいい家づくりなんかでは、ZEH基準を超えているくらいがちょうどいいって言ってますので、この基準はイシカワのローコスト住宅(しかも、断熱に対して特に要望は出していない状態w)でもゆうにクリアしているんだなーって思いました。
むしろHEAT20 G1グレードの値にもなってます。(正確に算出していないのでなんともいえないですがw)

ローコスト住宅の実際の断熱性能: Ua値の結論!

というわけで、うちで建てたイシカワのローコスト住宅での断熱性能:Ua値はZEH基準はゆうに超えていて、HEAT20 G1グレードにもせまるぐらいのUa値でした。
つまり、ローコスト住宅で建てても最近の家の断熱性能はけっこういいって言えるんじゃないでしょうか。(うちはイシカワで建てたので他のローコストで建てられるハウスメーカーのことはわからないですが。)

ただ、断熱と同時に気密性も高くないといけないって最近は言われてるのでそこのバランスってことですかね。
実際に住んでみて今のところ、クーラーつければすぐに快適になるし、朝起きてリビングの温度計見ても30度をこえてないので(夜はリビングのクーラー消してます)悪い印象はないです。
(特に今まで賃貸だったし、実家は断熱とか重視されていなかった築40年のいわゆる昔ながらの家なので余計にそう思うのかもですが笑)

夏しかまだ過ごしてないので、冬を過ごしてみてまた思うことは綴ってみようと思います。

参考: うちの注文住宅の建物の仕様

参考までに断熱性能: Ua値の概算を算出するにあたって使ったうちの注文住宅の建物に仕様について記載しておきます。

部位種類厚さ
APW330
アクアフォーム80mm
カネライトフォームFX50mm
屋根アクアフォーム170mm